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執筆者の写真newcom 2021

キャスト:ジャイル〔メキシコの演劇と日本の演劇〕

はじめまして、キャストのジャイル・イェブラです。メキシコから来て、今このプロジェクトに関わることができて嬉しいです。

稽古場のジャイル。撮影:安藤保佳(制作)


稽古場でよく聞かれるのは、メキシコの演劇はどんな感じですか?

昔、初めてこれを聞かれたときは何と答えればいいかわかりませんでした。みなさんは日本の演劇はどんな感じかと聞かれたらなんと答えるでしょうか?どんな感じって、普通の感じじゃない?と思う人が少なくないかもしれません。確かに、他の何かと比べないと答えにくいことだと思います。


この『あたらしい憲法のはなし3』を含めて、今まで関わった演劇の経験から答えさせていただきたいと思います。やり方も、こだわるところもとても違います。



関わる人

メキシコの演劇ではよく役者と演出だけがいるように感じますが、日本の演劇、特にこのプロジェクトには、スタッフさんの存在を強く感じています。


毎朝、各部署が本日のスケジュールを共有することで、それぞれの進行を把握でき、最初からみんなで一緒に作品を作っていることに気付きます。


スタッフさんはバミリを貼ったり、それを直してくれたり、衣裳や小道具を作っていたり、ウェブページを更新したり、音響や照明を考えたりします。本日は、舞台美術が先日の実験映像を流してくれました。


メキシコの沢山の人が関わっている大きなプロジェクトでも、こういうのはあまり見ません。スタッフがいても、たまに顔を出すくらいです。そもそも、朝ミーティングと夕方ミーティングをするプロジェクトは初めて見ました。本当に感動しています。



他の違うところは、稽古時間と期間。

本番が近いので、今週から稽古時間が長くなりました。朝10:30スタートで、これまで17:00までだった稽古は19:45ぐらいまでになりました。


日本では小屋入りの習慣もあり、おかしくないかもしれませんが、メキシコでは4時間の稽古は長すぎで、丁度いいのは3時間ぐらいと言われています。劇場に入るのは本番当日が一番普通で、早くても2日前ぐらいです。


このプロジェクトでは稽古の初日から一ヶ月半ぐらいの期間で、ほぼ毎日稽古をしています。


メキシコでは決まっていないのですが、普通は全体の期間が4ヶ月、一週間に3回、一回で3時間の形がよくあるパターンです。基本役者の役作りと立ち稽古に何よりもこだわって、進みながら衣裳や舞台美術を考えたり試したりします。スタッフはオペレーターぐらいで、本番の一ヶ月前ぐらいから声をかけることが多いです。


この形で、役者が別のフルタイムの仕事をしたり、沢山のワークショップに参加したり、同時に幾つかのプロジェクトに参加することが多いです。


個人的にはどちらも好きです。特に小屋入りが好きで、楽しみにしています。

シアターゲーム中。撮影:安藤保佳(制作)


ジャイル・イェブラ

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