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執筆者の写真newcom 2021

キャスト:水越〔心に咲きつく〕

桐朋2年、キャストの水越里歌です。日々のお稽古で体験していること、勉強になっていること、感じていることを共有したいと思います。


桐朋芸術短期大学の入学とともに、はじめての日本生活に挑んだ私ですが、それと同時に「演劇」という新地にも踏み込みました。


日本とお芝居が好き。住んだことのない場所で、やったことのない芸術を極めたい。私はその二つの思いを持って母の母国にやって来ました。

水越里歌。撮影:安藤保佳(制作)

 

シアターゲームで熱くなる稽古場

シアターゲーム、あまく見てた!!!


早速本題に入りますが、まず、シアターゲームについて書きたいことがあります。配役が決まる前までは、お稽古のメインがシアターゲームでした。役者と役者の間のやり取りをスムーズにするため、劇中のキャッチボールが上手くなるため、反射神経を試すためなどと、シアターゲームをする理由はいろいろありますが、もともと好きな方ではありませんでした。むしろ最初はなかなかやる気が出なくて面倒くさがっていました。しかし知らない間にノリノリになって参加していた自分に気づき、びっくりしました。


現在全員が(私も含めて)妙にハマっているゲームは「ライト・レフト」、「ポーカーフェイス(?)」と「バニーバニー」です。そんなゲームを更に面白くするために、ミスした人から脱落する、といったサバイバル系ゲームに仕立て、稽古場は常に大笑い。短い時間でメンバーの距離がぐんと近くなったのも、シアターゲームのおかげだと思います。


本番も近づいているここ最近は、やはり舞台稽古が主な活動になってはいるものの、シアターゲームは欠かさず間に挟んでやっています。

稽古の様子。撮影:安藤保佳(制作)


みんなの声が大切にされる環境

大変未熟な自分で、比較できる場を経験した事がなくとも、このカンパニーの強いチームワークと暖かさに感動させられました。


特に演出家、西さんの包括的なアプローチが個人的にとても嬉しいです。演出もスタッフもキャストも皆同じ目線に立ち、コミュニケーションを取れる環境は、そう多くはないなと思いました。自己主張が何よりも賞賛されている文化の中で育った私は、この座組に出会えて良かったなと思います。


心に咲きつく仲間

このカンパニーではいろいろと貴重な経験をさせてもらっています。新しい仲間に囲まれ、一日中作品作りをして今までにないほど演劇に触れ、日々充実した時間を過ごしています。最初は慣れない環境で上手くやっていけるかどうか心配でしたが、何よりもカンパニーのメンバーたちが大好きになりました。


ドイツ語では、「心に咲きつく」という言い方があります。日本語では少し違和感のある表現ですが、「心に馴染む、居心地が良くなる」といった意味を持っています。


毎朝決まった時間に起き、決まった電車に乗って、毎日同じ人と顔を合わせて稽古をするうちに、素晴らしい作品が出来上がていく。忙しいスケジュールに追われながらも、それが大好きな日常になりました。演大連とその仲間は、私の心に咲きつきました。


是非、皆さんに「あたらしい憲法のはなし3」を観ていただきたいです。きっと、これまで私達が積んできた努力と絆が見えるはずです。どうぞ宜しくお願いします!


水越里歌

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