美術班 / 美術助手の金子梓美(あず)です。多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコースに在籍してます。
稽古場の金子。撮影:滝田礼那(制作)
毎日、とある仕掛けの実験をしていて気づいたことがあります。それは、実験を成功させる為の仕掛けは複雑であったり、天才的な発想からくるのではなく、とてもシンプルで且つ日常生活の中からヒントを得たアイディアである、という点です。
とは言うものの、そのシンプルなアイディアは直ぐに思いつくものでもないのです。何回も失敗しては原因を探して、また試して、そんな日々を過ごす内に、自然と製作時間外でもとある仕掛けのことを考えるようになります。
すると不思議なことに、身近にあるアナログな仕組みと、とある仕掛けの動きが、ある日突然繋がる時が来るのです。それは発見に近いものだと思います。
発見と実験を繰り返しながら進む、とある仕掛けは着実に完成へと向かっています。
初期の実験の様子。撮影:安藤保佳(制作)
幕が上がる日も徐々に近づいていますが、とある仕掛けが舞台上でしっかりと役割を果たせるように、最後まで愛情を持って製作に取り組みたいです。
金子梓美
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